車両の時価額の算定

車両の時価は、通称「レッドブック」と呼ばれる中古車価格情報誌や、中古車市場における同等の車両（年式、走行距離、使用状態等が同程度の車両）の販売価格などを参考にして算定されることが一般的です。

「レッドブック」に記載がなく、中古車市場にもあまり出回らないような年式の古い車両については、購入価格の１割程度を時価として取り扱うこともあります。

但し、「レッドブック」の記載や、購入価格の１割程度、というのはあくまで時価額の目安の一つではあるものの、実際に数多くの同等の車両が中古車市場に出回っているような場合には、その販売価格(再調達可能価格)の平均値を時価額とすることが望ましいと言えるでしょう。

例えば、中古車販売業者のホームページなどで、同じ車種、同じ年式、同じ走行距離、事故歴の有無などの条件で絞り込み検索をして、複数台の結果が表示されるような場合には、それぞれの車両本体価格の平均値を時価額として主張することも合理的であると考えます。

また、特殊な改造を施している車両の時価額が問題になることがありますが、個人的な趣味として行った改造については、一概に車両の価値を上昇させるとは限らず、それが高価な改造であったとしても車両の時価には影響しないことが多いです。
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